更新:2009年11月16日
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活動の状況
環境貢献農業小貫実践塾
 11月15日、もみ殻くん炭作りと竹林の管理作業をしました。先がラッパ状になった1mくらいの煙突をたてて、下に火をつけ、周囲につんだもみ殻を徐々に炭化させていきます。煙突から絶えず白い煙が出ています。炭化して黒くなったもみ殻と、まだ焼けていないもみ殻を混ぜながら、全体を焼いていきます。そのまま放置しておくと、灰になって失敗するので、最後まで、監視していなければなりません。作業終了までに完了しませんでしたので、松井さんに託しました。よい竹林をつくるための間引き作業を実地研修しました。切った竹を田んぼに積み上げて、焼きました。農業と生物多様性の関係を学習し、池や水路、泥地で越冬態勢に入っている水生生物を探しました。コオイムシ、ガムシ、クロスジギンヤンマのヤゴ、小型のゲンゴロウ類が、確認されました。
農地水環境保全向上対策生き物調べ
  11月15日、農地水環境保全向上対策事業を進める、栃木県大平町の1活動組織が行った、ため池の水抜き点検、生き物調べの応援に行きました。ため池は、外来種の天国でした。オオクチバスとブルーギルが、うじゃうじゃいました。水が抜かれた底からルアーつりで使うプラスチック製のぷよぷよしたワームがたくさん回収されました。大きなコイもたくさんいましたが、小さい魚類は、ほとんどいません。モツゴが1匹、ヨシノボリが10匹程度いただけ。泥をすくって、ふるいにかけると、コシアキトンボのヤゴが、多数、確認されました。捕獲されたブルーギルのおなかを割ってみると、胃の中からコシアキトンボのヤゴと思われるものが出ました。オオクチバスのおなかから、アメリカザリガニが出てきました。山間で、紅葉がきれいな場所でしたが、ため池の生態系は、だめになっていました。
田んぼの学校平方(教育ファーム)
 11月7日、8日、脱穀作業と大豆の収穫、とうかんやのわらでっぽうづくりを行いました。足踏み式脱穀機で、もみをはずした後、ブルーシートの上に敷いたござの上で、大きなざるを使って、わらしぶを取り、ゴム手袋をつけた手で、ごしごしこすり、枝に付いたもみを、ていねいにはずします。とうみにかけて、細かなわらしぶや、しいなを飛ばしたあと、大きな洗面器の中で、手もみをして、のげをとります。再び、とうみにかけて、きれいなもみにして、袋に詰めます。足踏み式脱穀機は、わらもいっしょに混ざってしまうのと、古代米、特に赤米は、長いのげがついているので、これをはずさないと、うまくもみすりができないため、脱穀作業は、かなりの手間がかかります。2日間とも、晴天に恵まれ、無事、終了しました。
アゾラ対策
  なんとか、うまくいきました。越谷市環境保全課のオイルフェンス設置が役に立ち、埼玉県総合治水事務所による排水ポンプの稼動で、アゾラを外部に出さずに排水でき、アゾラの大半を陸上部分に残置するができました。11月4日、埼玉県総合治水事務所、環境管理事務所、越谷市公園緑地課、環境保全課、越谷市環境推進市民会議、オリザネットによる、現場確認が行われ、大吉調節池の周囲を回って、アゾラの状況を見ました。池部分の岸辺にあるスイレンの葉の間に、アゾラが残っているのと、岸から水中にはい出している草に少しからまっているほか、広い水面にアゾラの姿はみあたりません。陸上部分の湿ったところには、まだ緑色のアゾラが大量に生きていますが、これから地表面が乾燥していくと、たぶん枯れるでしょう。スイレンの葉に間にあるアゾラの群れは、カモが食べていました。これから冬にかけて、陸上部の大量のアゾラは枯れて、水上にあるものは、カモが食べてしまうと思われます。それでも、まったくなくなるわけではないと思います。問題は、来春の増殖です。関係部署とも、冬中、それぞれが監視し、来春の状況でをみて、合同で、早めに対応策をとっていくことが確認されました。
農地水環境保全向上対策生き物調べ
  11月1日、農地水環境保全向上対策事業を進める、栃木県宇都宮市の1活動組織の生き物調べ活動のアドバイザー協力をしました。
田んぼの学校平方(教育ファーム)
 残念。10月27日の大風で、のろしが2基倒れました。のろしは、竹材を3本使った支柱で、もうそう竹の両端を支え、間を、竹材2本の支柱2基で支える構造です。どうも真横からの風を受けたようで、ばったり横倒しになっていて、支柱が大きく曲がっていました。再発防止策として、支柱の根開きを広く取ること、支柱を土によく差込み、引き抜き力に対応すること、竹材間をしっかり固定することが考えられます。次回は、そうしたいと思います。
田んぼの学校平方(教育ファーム)
 10月24日、25日の2日間、稲刈りとはさがけ作業をしました。刈ったいねを、わらで束ねて、天日干し。いねをほす「のろし」は15基つくりました。田んぼの学校をはじめて、数年間は、毎年、風でのろしが倒れてしまいましたが、近年は、作成のコツもつかめ、脱穀までの2週間、1基も倒れていません。ことしも、しっかり組みあがりましたので、大丈夫でしょう。大豆もクワイも、まずまずです。
農地水環境保全向上対策生き物調べ
  10月18日、農地水環境保全向上対策事業を進める、栃木県小山市の1活動組織の生き物調べ活動のアドバイザー協力をしました。
江戸川上流懇談会
  10月17日、埼玉県春日部市龍Q館で、国土交通省江戸川河川事務所と、地元環境団体(オリザネット、松伏自然倶楽部、庄和自然愛好会)による、江戸川上流懇談会が開かれました。江戸川河川事務所から工務、計画、調査の各課長が出席し、平成21年度に、江戸川堤防強化工事に伴う土砂採取工事が、上流部11箇所で行われることについての再度の説明があり、意見交換が行われました。
アゾラ対策
  10月14日、越谷市環境保全課が、オイルフェンスを張り、午後から、埼玉県総合治水事務所が排水ポンプを稼動しました。15日朝、アゾラを外部に出さずに排水されていました。16日朝、ポンプが一時とまりました。故障のようで、週明けに点検、排水開始することになりました。あと40〜50センチ水位を下げる必要があります。そのときアゾラの大半が陸上部分に残ってくれると、その後の処理の手間が助かります。
アゾラ対策
  10月13日、埼玉県総合治水事務所、越谷市公園緑地課、環境保全課、オリザネットで現地確認を行い、取水口にオイルフェンスを張って、アゾラを吸い込まないようにして、調節池の水をポンプで排水する計画を立てました。
農地水環境保全向上対策生き物調べ
  10月10日、11日、農地水環境保全向上対策事業を進める、栃木県小山市の6活動組織の生き物調べ活動のアドバイザー協力をしました。
地区まちづくり会議
 10月8日、オリザネットの地元、越谷市桜井地区センターで、第4回桜井地区まちづくり会議が開かれ、越谷市企画課、都市計画課とともに、第4次総合振興計画、都市マスタープランについての話し合いが行われました。オリザネットを含め、地域の自治会、コミ協委員などの意見も集約して、地域の提案という形にまとまってきました。次回の第5回会議で、最終案がだされる予定です。
越谷環境賞
 10月8日、越谷市役所で、今年度の越谷環境賞の第2次審査会が開かれ、越谷市環境推進市民会議会長の斉藤代表が出席しました。この賞は、越谷市の事業者、市民、学校などで行われている環境活動について、報告文を提出してもらい、優れた活動について、越谷市長と、環境推進市民会議会長名で表彰させていただき、更なる発展を願うものです。11月に行われる第6回越谷市環境大会で、表彰式がとり行われます。今年度は、環境事業者賞13点、環境市民賞7点、環境教育賞3点、子ども環境賞13点、我が家の環境賞6点、環境ポスター51点の応募がありました。
アゾラ対策
  10月7日、埼玉県東部環境事務所で、埼玉県総合治水事務所、埼玉県東部環境事務所、越谷市環境保全課、公園緑地課、治水課、越谷市環境推進市民会議、そしてオリザネットによる合同のアゾラ対策会議が開かれました。
田んぼの生き物博士研修会終了
  10月7日、埼玉県生態系保護協会春日部支部主催の、田んぼの生き物博士研修会最終回が行われました。参加された14人の方々に、5月から9月までの現場研修会をもとにした、18問の問題に答えていただき、答え合わせをしながら解説をしました。終了後、大変よかったとの感想をいただきました。
あらかわ学会「荒川の整備と管理を考える委員会」準備会
  10月5日、東京北区の北とぴあで会合を持ち、あらかわ学会「荒川の整備と管理を考える委員会」準備会が発足しました。1974年から荒川の環境保全に関わってきた斉藤代表らの提唱で、荒川将来像計画の見直し、荒川の管理方法の検討、これからの河川整備計画への提言などを検討する委員会を設立するための準備会です。準備会でも、はじめから上記の検討課題をこなしていくつもりで、昨年度、オリザネットが行った荒川下流の現況調査や、埼玉県川口市の市民団体と共同で行った、河川敷の自然地管理作業結果などを基に、検討作業を進めたいと思っています。
 河川管理のあり方は、田んぼや草地の広がる農村の生態系管理と似たところがあり、オリザネットが続けている農村エコアップ活動の実績が参考にできると思います。
環境貢献農業小貫実践塾
  10月4日、環境貢献農業小貫実践塾を開催しました。今回は、湿田の稲刈り。新規就農希望の人たちを中心に、14人で実施しました。湿田の中は、歩きにくく、稲刈機械は入りません。効率的な米づくりとはいえませんが、生物多様性にとっては、極めて重要です。
 一般的には、非効率で米づくりには向かない場所でも、水田にしてあるおかげで、たくさんの水生生物や湿地性の野草が生育します。農家がその場所で米づくりをやめてしまうと、現在そこに生息している生き物の大半はいなくなってしまいます。中山間地の湿田は、農家が農業を営むおかげで、生物多様性が維持できるという、典型的な場所です。
 農作物の市場価格だけで、農業の価値を決めてしまう不合理性を、現場で学習しています。
 手刈りの後、竹を組んでのろしを作りました。そのうちの1基で、竹を固定した縄が切れてしまい、組みあげたばかりののろしが、一気に崩れました。泥だらけになりながら、やり直し作業をしました。この日、予定されていた作業を終えたとき、太陽は山の陰に隠れていました。
農地水環境保全向上対策生き物調べ
  10月3日、4日、農地水環境保全向上対策事業を進める、栃木県小山市の5活動組織の生き物調べ活動のアドバイザー協力をしました。
平方公園拡張計画地区役員説明会
  10月1日、越谷市桜井地区センターで、越谷市公園緑地課長による、地区役員への、平方公園拡張計画の説明会がありました。桜井地区コミュニティ推進協議会総務部会長をしている斉藤代表も出席しました。斉藤部会長を含めた地区役員から、洪水対策、調節池、周辺道路の整備、地盤高、管理方法、利用者の範囲、基本計画との整合性などの質問が出ました。
越谷市環境推進市民会議自然環境委員会
  9月29日、埼玉県越谷市役所で、委員会があり、越谷市内にある学校ビオトープとふれあいサンクチュアリの実態調査結果が、調査を行った5人の委員から、それぞれ報告されました。オリザネット地元の平方自然観察林の状況について、委員になっている斉藤代表の要請で実態調査した古谷事務局長が、報告しました。
農地水環境保全向上対策生き物調べ
  9月26日、27日、農地水環境保全向上対策事業を進める、栃木県小山市の6活動組織の生き物調べ活動のアドバイザー協力をしました。
農地水環境保全向上対策生き物調べ
  9月20日、22日、農地水環境保全向上対策事業を進める、栃木県小山市の5活動組織の生き物調べ活動のアドバイザー協力をしました。
江戸川上流懇談会
 9月19日、江戸川河川事務所と関係3団体による、江戸川上流懇談会が開催され、江戸川上流整備事業について話し合いました。
有機農家の生き物研修
 9月17日、栃木県茂木町の有機農家のグループの生き物研修会で、稲刈り前の田んぼの生き物について協力しました。
江戸川上流懇談会
 9月17日、江戸川河川事務所と江戸川河川懇談会メンバーによる江戸川現地視察が行われました。麻生内閣の緊急経済対策で、今年3月には表明されていなかった工事が、一気に8か所増えました。江戸川流域は、豊かな自然に恵まれています。治水、利水、環境保全をバランスよく実現する河川整備事業の遂行が望まれます。
地区まちづくり会議
 9月15日、オリザネットの地元、越谷市桜井地区センターで、第3回桜井地区まちづくり会議が開かれ、第4次総合振興計画、都市マスタープランについて、話し合いが行われました。オリザネットは、地域の農業環境、自然環境の改善を願っています。オリザネット代表が、桜井地区コミュニティ推進協議会総務部会長なので、まちづくり会議の資料作成も行っています。地域の人との協働活動は、大切と思い、積極的に協力しています。
夏期たん水の視察
 9月15日、埼玉県行田市で行っている夏期たん水の生物多様性効果について、埼玉県、行田市、土地改良区とオリザネットで、現地視察をしました。今期の夏期たん水結果は、予想以上に良く、多くのサギ類、シギ・チドリが飛来しました。
荒川区ホタルを育てる会田んぼの学校U(稲刈り体験)協力
 9月13日、茨城県坂東市で行われた農業体験活動に協力しました。東京荒川区の小学生90名が保護者と共にバスで来て、5月に田植えをした田んぼで稲刈り体験をしました。前夜、雨が降って、到着したときは、まだビショニショだったでした。100人が畦に並んだあと、いっせいに田に入り、露払いをしました。真っ青な晴天。強烈な日差しで、ぬれた稲穂は、急速に乾いていきました。その間、周囲の田んぼや草地で生き物調べ。トノサマバッタ、クビキリギス、コバネイナゴなど、手で捕獲です。トウキョウダルマガエルやニホンアマガエルも集まりました。子どもたちや大人も、生き物を個別に分けたケースを、しげしげと見ていました。観察した後は、虫たちに怪我をさせないように、やさしく扱い、元に戻すようにしました。
田んぼの学校平方(教育ファーム)
 9月12日、今期、8回目の活動をしました。9月になって咲く古代米の花を観察し、あぜや大豆、サトイモ周りの草刈り、田の中で育ってしまったクサネムの抜きとり作業をしました。となりの慣行田では、コシヒカリが稲刈りを待ち、その向こうの田んぼでは、彩のかがやきの稲穂がたれています。もう夏は終わりました。
田んぼの生き物博士研修会
 9月9日、オリザネットの田んぼで、埼玉県生態系保護協会春日部支部主催の、田んぼの生き物博士研修会が行われ、実施協力しました。今回は4回目で、16名の熱心な方々が集まり、害虫、益虫、ただの虫、田の草について、識別方法や、生き物と農作業との関係などについて学習しました。
江戸川上流懇談会
  9月5日、埼玉県春日部市龍Q館で、国土交通省江戸川河川事務所と、地元環境団体(オリザネット、松伏自然倶楽部、庄和自然愛好会)による、江戸川上流懇談会が開かれました。江戸川河川事務所から工務、計画、調査の各課長が出席し、平成21年度に、江戸川堤防強化工事に伴う土砂採取工事が、上流部11箇所で行われることについての説明があり、意見交換が行われました。
 オリザネットでは、9月8日、現地調査を行い、課題抽出をし、9月9日に江戸川河川事務所で話し合いをしました。
農地水環境保全向上対策生き物調べ
  8月30日、農地水環境保全向上対策事業を進める、栃木県小山市の1活動組織の生き物調べ活動のアドバイザー協力をしました。
フタオビコヤガの被害調査
  8月29日、7月に埼玉県北部で行ったイネの害虫調査の続きを行いました。7月の調査で、イネアオムシの被害があまりにもひどかったため、そのあと、殺虫剤散布をしたそうです。今回の調査では、イネアオムシは、確認されませんでした。散布型と、吸収型の殺虫剤で、益虫の種類に影響がありました。
有機農家の生き物調べ
  8月28日、栃木県茂木町の有機農家グループの生き物調べ研修会に協力しました。今回は、出穂後の田んぼの生き物調べで、ウンカ、ヨコバイ、カメムシ、イネアオムシ、イネツトムシ、寄生バチ・ハエなどの生息状況、被害状況などを学習しました。
おかめちゃん除草の効果
  8月28日、栃木県茂木町の有機農家の田んぼを見に行きました。前年まで、米ぬか除草をしていましたが、米ぬかの効果が出にくいのと、生き物への影響を考えて、今年は、米ぬか除草をやめて、おかめちゃん除草に切り替えました。7月4日、オリザネットの農村エコアップ協力隊が、初期除草を手伝ったあと、農家が1回おかめちゃん除草したそうです。2回の作業だけで、草は抑えられたのでしょうか。結果は、田んぼの草は、ほとんど生えていませんでした。尺角植えできなかったため、株間にコナギが残っていましたが、米の収量に影響するほどではありません。無農薬米づくりに、おかめちゃん除草は、とても有効です。
夏期たん水の効果
  8月26日、27日、29日、埼玉県北部で、水を入れた麦刈り後の畑地における鳥類を調べました。チュウサギ、アマサギなどのサギ類が400羽以上確認され、そのなかにセイタカシギ、アオアシシギ、コアオアシシギ、エリマキシギなどのシギ・チドリがいました。水中には、ウスバキトンボのヤゴ、コガムシ、ハイイロゲンゴロウの成虫、幼虫、カゲロウの幼虫などが極めて多数、確認されました。サギやシギ・チドリは、それらの水生生物を捕食していました。
 夏期たん水が夏の渡り鳥の生息に与える効果について、埼玉県東部地区などで、過去3年間、現地調査を続けてきました。ここに、効果絶大との結論に至りました。
越谷市環境推進市民会議自然環境委員会
  8月25日、埼玉県越谷市役所で、委員会があり、委員になっている斉藤代表が出席しました。越谷市の自然環境の現況把握のため、これまで市役所が行った自然環境調査報告書等をもとに、越谷の生き物状況を検討しました。
エコファーマーの生き物調べ
  8月25日、農薬を減らして環境負荷を低減させようと、特別栽培制度を導入した宇都宮の農家組織が行っている生き物調べに協力しました。農家の人たちといっしょに、虫見板と、捕虫網によるすくい取りを併用して、害虫、益虫、ただの虫の数量を調べました。
環境貢献農業小貫実践塾
  8月23日、環境貢献農業小貫実践塾を開催しました。今回は、畑の生き物、田んぼの生き物を学習しました。
農地水環境保全向上対策生き物調べ
  8月22日、23日、農地水環境保全向上対策事業を進める、栃木県小山市の7活動組織の生き物調べ活動のアドバイザー協力をしました。
田んぼの学校平方(教育ファーム)
  8月20日、地域全体の田んぼへの給水がとまりました。給水ポンプを管理している農家が集まって決めたそうですが、実際は、広く田んぼをやっている農家が、今年は早稲のコシヒカリを栽培していて、9月上旬に稲刈りするため、いまから干し上げて、機械がスムースに動くように地盤を固めたいということです。しかし、彩のかがやきを栽培している農家は、今、穂が立っている状態で、水を止められると実が充実せず、減収になると嘆いていました。確かにコシヒカリは、もう稲穂が垂れ下がって刈入れ準備に入っているようですが、地域全体を見ると、まだ水を入れておかないと、実がならないと思える田んぼが、各所にあります。原因は、用水路と排水路が兼用のままで、田んぼに水を入れようとして用水路に水を流すと、排水できなくなって、いつまでも田んぼに水が残ってしまいます。ですから、ある農家が水をきりたいと思っても、別の農家が、まだ水を入れたいと思っていると、調整ができなくなってしまい、結局、どちらかに決まってしまうのです。
 ちなみに田んぼの学校のお米は、赤米、黒米、みどり米の古代米なので、すべて超晩生。まだ止め葉すらできていません。もともと収量は少ないし、かつ丈夫なので、なんとかなるとは思いますが、雨が降らないまま、出穂、開花期を迎えてしまうと、はたして、どうなることか。見守るしか、しかたありませんが、要するに、用水路と排水路を分離して、給水、排水が調整できるようにすることが、一番の解決策です。行政の仕事です。
 
田んぼの学校平方(教育ファーム)
  8月15日、田んぼに水を入れる日。お昼前に田んぼに行ってビックリ。水がない。すぐにいれなければ。平方の田んぼの水は、古利根川の水をポンプアップしていますが、水量が足らないので、平方地区は、3ブロックに分けられ、田んぼの学校のある地区は、週に2回しか水が来ないことになっています。この日をのがすと、次は、4日後になります。しかし田んぼの水口をあければ水がスーッと入ってくるわけではありません。はじめに数百mはなれた場所にある水路の板をはずします。この板がはまっていると、田んぼの学校の地区には水が来なくて、ほかの地区に流れるようになっています。さらにもう1ヶ所板をはずすところがあります。板をはずすと、水は流れてきますが、この日は、水量が少ない気がしました。案の定、午後2時になっても、田んぼの学校前の水路の水位があがりません。田んぼの学校の田んぼは、周りの田んぼより、少し地盤が高いので、もう少し、水位が上がってくれないとうまくありません。そこで、田んぼの学校の水路下流部に板を取り付けて、水位を上げるようにしています。しかし、そこに問題があります。ほかの田んぼの人が、自分のところは入ったから、もういいと、板をはずしてしまうことがあります。特に浅水がよいと思っている人がそうです。そうすると田んぼの学校の水は、水路のほうに逆流して、すべて抜けてしまいます。話をすれば調整できるので問題ないのですが、いつ来るかわからない人にそなえて、田んぼの学校に水が入るまで、そばについていなくてはなりません。毎週2回。半日近く、水入れのために、田んぼに行っています。
麦作地の水張り
  8月14日、麦作地の夏期たん水が始まった埼玉県北部に行きました。水を入れた麦刈り後の畑地で、代かきが行われており、広い水面の各所に、チュウサギ、アマサギなどのサギ類が約170羽いました。稼動しているトラクターの周辺に、ツバメが約150羽飛びかっていました。ウスバキトンボやシオカラトンボがたくさん水上を飛びまわり、ウスバキトンボの産卵を確認しました。
  これから渡りのシーズンに入ります。この地域に、シギ・チドリ類は、どれだけ飛来するでしょうか。エサは、ヤゴでしょうか。確認を進めます。
エコファーマーの生き物調べ
  8月11日、農薬を減らして環境負荷を低減させようと、特別栽培制度を導入した宇都宮の農家組織が行っている生き物調べに協力しました。
夏期たん水地への渡り鳥の飛来と環境直接支払い
  埼玉県東部の麦作地で行われている、夏期たん水地に、渡り鳥が飛来し始めました。8月8日、9日、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギに混じり、セイタカシギ、アオアシシギ、キアシシギ、ムナグロ、コチドリなどが確認されました。エサは、予想通り、ウスバキトンボのヤゴ。水底から、大量のヤゴを確認しました。3年前から続けている調査結果により、今後、渡り鳥の種類数は、増えていくものと思われます。
  干潟の減少などで、シギ・チドリの渡来地が激減している中、ウスバキトンボのヤゴが大量に生息する麦作地の夏期たん水は、きわめて重要です。
  しかし、麦の生産者価格は、あまりにも安すぎます。渡り鳥飛来地の小麦の価格は、キロ30〜40円。60キロで、2,000円超くらいにしかならず、反あたり6表取れたとしても、2〜3万円。補助金をもらっても、人件費を、すべて、まかなえないのが実情です。
  もし、農家が麦作りをやめてしまうと、渡り鳥の飛来地が、また減ります。
  来年は、国際生物多様性年。
  生物多様性条約の締結国である日本政府は、生物の減少速度を緩和する義務があります。
  そして、高度経済成長期に東京湾などの干潟を大規模に埋め立て、野鳥や、魚類、底生生物などの生息に大打撃を与えた反省があるはずです。
  全国的に激減しているシギ・チドリの飛来地の回復を図るため、内陸部の麦作地の夏期たん水を促進する必要があります。
  それには、除草剤を使わず、代かき、水入れなどの耕種的抑草対策をすすめる農家の、生物多様性への貢献を認め、環境直接支払いを導入すべきではないかと、強く感じます。
  今年の夏も、夏期たん水と渡り鳥の調査を進め、環境に配慮した農業を進める農家への支援が実現できることを期待したいと思います。
農地水環境保全向上対策生き物調べ
  8月8日、9日、農地水環境保全向上対策事業を進める、栃木県小山市の7活動組織の生き物調べ活動のアドバイザー協力をしました。
田んぼ周りの生き物調べ
  8月6日、さいたま市の見沼田んぼで、市民による米づくりをしている団体が、はじめておこなった生き物調べの話を聞きました。事前の現場研修の後、6月と7月に、田んぼ周りの生き物調べを行い、45種類、50種類の生き物を確認したそうです。6月は40人以上、7月は70人以上の親子連れが参加し、スタッフは大忙しだったようですが、拠点方式で、うまくできたとのことです。参加人数が多い場合は、拠点方式が良いと思います。
 参加者対応は、うまくいったものの、生き物の名前が難しかったということでしたが、はじめから、出てきた生き物をすべて同定するというのではなく、参加者ひとりひとりが田んぼ周りの生き物にふれ、田んぼや水路、草地などと生き物との関係を体験し、農業の多面的機能を実感してもらえることが重要であると思いますので、そうした認識で、今後とも続けてほしいと思いました。
教育ファーム・夏休み農村体験教室
  8月5日、教育ファームの夏休み農村体験教室として、茨城県常陸太田市のまったり〜村に、バスで行きました。小学生や幼児、親子連れなどが参加し、中山間地で自給的な農業を営んでいる農園で、平飼いニワトリの卵取りや、田んぼや沢での生き物調べをしました。まったり〜村の古民家に移動して、古い農機具を見たり、いろりで火を燃やしたり、とれたてトマトやキュウリを丸かじりしました。蚊帳を見たことのない子どもたちも多く、中に入って寝転がったりしていました。古民家の大家さんや、地元の農家、役所の人などのほか、地元の子どもたちも来てくれて、にぎやかでした。
農地水環境保全向上対策生き物調べ
  8月4日、農地水環境保全向上対策事業を進める、栃木県小山市の1活動組織の生き物調べ活動のアドバイザー協力をしました。
エコファーマーの生き物調べ
  農薬を減らして環境負荷を低減させようと、特別栽培制度を導入した宇都宮の農家組織の依頼で、8月2日、すくい取りと虫見板による、生き物調べをしました
農地水環境保全向上対策生き物調べ
  7月31日、8月1日、2日、農地水環境保全向上対策事業を進める、栃木県小山市の2活動組織と、宇都宮市の1活動組織の生き物調べ活動のアドバイザー協力をしました。
フタオビコヤガの被害
  7月29、30日、埼玉県北部で、農家依頼のイネの害虫調査をしました。農家といっしょに、虫見板やすくい取り、目視観察などで状況を把握し、生態写真をとりました。
 フタオビコヤガの被害があり、ひと株あたりのイネアオムシの生息数などを調べました。水田内の被害状況は、場所によってばらつきがあり、イネアオムシが多い場所は、ニホンアマガエルとトウキョウダルマガエルの数も多く、イネアオムシが少ないところではカエル類もめだちません。カエルがいれば害虫が少ないと、よく聞くのですが、今回の現場では、害虫が多い所に、特にカエルが多いような気がしました。害虫、益虫、ただの虫のバランスといいますが、目安となると、意外に難しい。
埼玉県農業水利審議会
  7月28日、審議会があり、委員になっている古谷事務局長が参加しました。事務局より出された答申案について、意見交換がありました。
農家の生き物調べ協力
  7月27日、栃木県市貝町の有機農家が進める、田んぼの生き物調べ活動に協力しました。
農地水環境保全向上対策生き物調べ
  7月25日、26日、農地水環境保全向上対策事業を進める、栃木県小山市の6活動組織と、宇都宮市の1活動組織の生き物調べ活動のアドバイザー協力をしました。
越谷市環境推進市民会議自然環境委員会
  7月23日、埼玉県越谷市役所で、委員会があり、委員になっている斉藤代表が出席しました。越谷市の自然環境の現況把握のため、地元自然保護団体からのヒアリングと、越谷市から環境管理計画の推進状況報告を受けました。
農地水環境保全向上対策エコアップ活動勉強会
  7月22日、埼玉県鴻巣市の活動組織で、農村エコアップ活動の進め方などの勉強会をしました。
関東農政局さいたま新都心夏休み子ども見学デー
  7月22、23日の2日間、さいたま新都心インフォメーションセンターで、関東農政局主催の夏休み子ども見学デーが開かれ、オリザネットもブース1区画で、参加者対応しました。私たちのテーマは、田んぼまわりの生きもの相談と、お米の標本作りをとおして、農村や農業の多面的機能のPRです。
 田園に住んでいる子はもちろん、夏休みに田舎に行ったり、郊外に遊びに行ったりして、農村環境を満喫する予定のある子や、近所に田園環境がある子どもたちに、魚とり、バッタとり、トンボとりをしたら、スケッチして、どこにどんな生きものが、何をしていたのかを、模造紙にかきこみ、手作り、手書きの生きものマップを作ることを、すすめました。
 田んぼまわりの雑草をとって、押し葉にし、そのままとじて小冊子を作ると、世界で1冊の自分の図鑑ができることも伝え、作り方を教えてあげました。
 夏休みの自由研究がまだ決まっていない親子連れに、大変好評でした。
 田んぼの学校で作っている、黒米、赤米、緑米、そして白米の穂をテーブルに並べ、もみをとって、本当に黒いか、赤いか、緑色かを確認してもらい、小さな米粒を、カード用紙に並べて貼り付け、お米標本をつくってもらいました。
 緑色のお米があることに半信半疑だった子の顔が、一瞬ほころび、自分で作った標本をもっていきました。
 ホール壁際にテーブルを並べ、関東農政局の各課ごとに主要テーマをPRするイベントで、全体に地味な内容でしたが、夏休みの自由研究テーマ探しの親子連れが集まり、意外に盛況でした。
 2日間とも、朝、10時から夕方4時まで、しゃべりまくり状態で、くたびれましたが、面白かった。
農地水環境保全向上対策生き物調べ
  7月20日、農地水環境保全向上対策事業を進める、栃木県小山市の2活動組織と、宇都宮市の1活動組織の生き物調べ活動のアドバイザー協力をしました。
田んぼの学校平方(教育ファーム)
  7月19日、大豆とサトイモの草取りと 虫見板を使った生き物調べをしました。ヨコバイ類はいましたが、ウンカ類は見当たりませんでした。田んぼの中のオモダカなどの草をとりました。イネの生育は順調です。
農地水環境保全向上対策生き物調べ
  7月19日、農地水環境保全向上対策事業を進める、栃木県小山市の4活動組織の生き物調べ活動のアドバイザー協力をしました。
畑の生き物調べ
  無農薬で野菜を育てると、虫に悩まされます。畑の生態系が整っていると、被害は少ないといわれますが、どの程度をいうのでしょうか。
 田んぼの害虫、益虫、ただの虫は、全国的に調べられてきて、状況が少しずつ分かってきましたが、生物多様性の観点からの畑の生き物調べは、これからです。
 畑の害虫については、多くの研究成果があり、すぐれた害虫図鑑も出版されていますし、害虫に寄生するハチやハエなどの研究も進んでいるようですが、たとえば、田んぼにいたカエルが、畑で虫などを食べる状況を、どのように作り出すか、カエルの数と農作物被害との関係、アマガエルがいて、ハチが飛んでいれば、害虫が出ないのか、そもそも畑の生態系が整っているとは、どういうことをいうのか、などなど。
 生物多様性の観点から畑の生き物調べを始めています。
有機農家の生き物調べ
  7月15日、栃木県茂木町の有機農家グループの生き物調べ研修会に協力しました。今回は、慣行農法の水田が会場。すでに1回除草剤をふったそうですが、タイヌビエとイヌホタルイがかなり目立ちました。畦は、コンクリート製でがっちりしていますが、田に水が入っているものの浅く、各所で土が出ている状態です。用水路から常時、給水されているのですが、水が抜けてしまっているようでした。生き物調べをしてみると、水抜けの犯人がわかりました。アメリカザリガニでした。
 コンクリート畦の下に穴をあけ、となりの水田に貫通させていました。これでは入れても入れても、水が抜けてしまいます。
 この水田の畦は、コンクリート製。草が生えず、崩れることもなくて管理しやすいと思われますが、アメリカザリガニがいるところでは、水抜けが分かりにくく、補修がしにくいなど、マイナス面もあります。特に水生昆虫類の蛹化場所としての機能がなくなるので、生物多様性の見地から、コンクリート畦はダメです。水が抜けやすい水田は、カエルの生息も困難ですし、タイヌビエがはびこりやすくなります。タイヌビエは、水田の水深を常時5センチ確保できれば、たいてい防げます。
 この水田では、アメリカザリガニを人力で駆除して減らすとともに、コンクリート畦を土で覆い、本来の畦に復元する必要があると思いました。
環境貢献農業小貫実践塾
  7月12日、栃木県茂木町の松井ファームで、環境貢献農業小貫実践塾が開かれ、オリザネットは、田植後40日後の田んぼの生き物調べ、畑の生き物調べを担当しました。畑では、トウモロコシの葉に付いたアブラムシを天敵のヒメカメノコテントウの幼虫が捕食している場面や、キャベツに付いたアオムシに寄生したアオムシサムライコマユバチのまゆ(すでに脱出済)、アオムシの天敵である大量のニホンアマガエルの様子などを観察して、殺虫剤を使わない野菜作りを学びました。
 キャベツの表面は、アオムシが食害して空けた穴がいっぱいありましたが、葉をめくると中は大丈夫でした。しかも、先月見たときにいたアオムシは、1匹も見当たらず、かわりにニホンアマガエルが、そこかしこにいました。キャベツの葉は、アオムシのほかに、別の生き物により小さな穴があけられていました。穴あけの犯人は、キスジノミハムシ。みんなで観察しました。ナスの葉にあけられた小さな穴は、ナストビハムシのしわざ。
 この畑には、ナメクジがほとんどいません。かわりにオオヒラタシデムシがたくさんいます。オオヒラタシデムシは、ミミズが大好き。ナメクジも食べているのではないかと思っています。カエルは、ナメクジを食べますが、大きなナメクジを小さなニホンアマガエルが食べるとは考えられないので、ナメクジの天敵が別にいるのではないか、それがオオヒラタシデムシなのではないかと思っているところです。
 このほか、草刈して野草を集めて、草汁を作りました。草汁は、野草の葉を、おけなどに水と一緒に入れて発酵させ、肥料や害虫忌避剤として使用するもので、元気をなくした野菜の苗やアブラムシ退治などに効果があります。
農地水環境保全向上対策生き物調べ
  7月12日、農地水環境保全向上対策事業を進める、栃木県小山市の2活動組織で、生き物調べのアドバイザー協力をしました。
農地水環境保全向上対策生き物調べ
  7月11日、農地水環境保全向上対策事業を進める、栃木県小山市の6活動組織で、生き物調べのアドバイザー協力をしました。
荒川の自然地管理
  7月10日、東京都足立区の本木ワンドに、現場確認に行きました。あらかわ学会といっしょに、荒川下流の自然地をどのように管理していけばよいかを検討するためです。昨年、オリザネットは、あらかわ学会に協力して、荒川下流のほぼ全域にわたり、主要箇所の生き物調べをしました。ワンドの大規模な魚調査も行い、あらためて荒川下流の生物多様性の現実を確認しました。
 計画高水量7700トン/秒の都市河川、荒川下流は、運動場、ゴルフ場、広場公園などがいっぱいあります。いずれも河川環境を生かしたものではなく、内陸部にできないからやむを得ずもってきたものばかり。一方、大きな川の河口部にしかない自然環境は、どこに行ってしまったのかと思えるほど、自然度が低くなってしまいました。河川法は、治水、利水、環境保全を、河川整備の基本にしていますが、荒川下流の環境保全整備は、きわめて低調。1980年ころは、荒川下流26.5キロの範囲に、冬の渡り鳥が1万数千羽確認されていましたが、いまや10%以下。来年、国際生物多様性年だというのに、ため息が出てしまいます。
 東京東部を水害から守るために、生き物に犠牲になってもらったというのなら、まだ理解できますが、現実には、河川敷を運動場やゴルフ場、広場公園として使えるような地盤にしたため、生物多様性が損なわれてしまったのです。治水と環境を調整した結果ではありません。堤内地の地盤より、高水敷のほうが3m以上高いのは、なんとも不思議です。堤防保護のための高水敷の幅は、30〜50mですが、実際には100m以上あります。治水上、法線位置と高水敷際とを一致させる必要はなく、中水敷でも、法線位置の確定は十分可能だと思っているのですが、一部を除いて、そのようにはなっていません。治水、環境そして防災、レクリエーションなど、総合的な検討が必要なのではないかと思います。
農地水環境保全向上対策
 いよいよ、農地水環境保全向上対策における生き物調べ活動が本格化してきます。7月8日、栃木県小山市内の小学校で、近日中に行われる活動内容について、市の担当者を含めた打合せ会を行いました。
トウキョウダルマガエルの初上陸
 7月7日、田んぼの学校・平方(教育ファーム)の田んぼで、中干し後の、わずかに残った水溜りに泥まみれで生き残っていた、トウキョウダルマガエルが、上陸しました。トウキョウダルマガエルの上陸は、この日がはじめてです。代かき後、54日目でした。しかし、この日確認したのは2匹だけ。7月4、5日の中干し対策救出活動で、干上がる寸前に助け出して、水を張ったトロ箱に入れたオタマジャクシは、まだ上陸を果たしていません。やはり、代かき後、最低60日は、田の水を切らないことが重要だと思います。
田んぼの生き物調べ
 7月7日、埼玉県さいたま市内の田んぼで行われた、中学2年生200人による田んぼの生き物調べに協力しました。1クラス40人で、5クラス、200人が2箇所の田んぼに分散し、草取り体験と、田んぼの生き物調べ体験をしました。それぞれ、草取りと生き物調べに分かれ、ローテーションを行いました。方法は、拠点方式。
中干しの必要性
 中干しは、どうして必要なのでしょうか。各地で農家に理由を聞くと、さまざまな答えが返ってきました。
@稲刈りをするとき、大型機械が沈まないよう、地盤を固める
Aイネの分げつを抑える
Bイネの根に酸素を入れる
 中山間地の谷間の水田など、水はけが悪く、いつもじめじめしているところでは、耕起、代かき、稲刈りなどの機械を入れると、ぬかるみにはまってしまうことがあります。平場の水田でも、地盤が軟弱だと、大型機械が沈んでしまうことがあるので、地盤を固めるために、中干しが必要です。
 しかし、それだけなら、中干し期間を変えずに、開始時期だけ変えてもよいのではないかと思います。
 田植機で苗を植えるとき、1株あたり5〜6本植えにして、さらにお米をいっぱいとろうと、坪当たり60株も80株も植えているのが一般的です。そうすると、5月に植えたものが、7月になると、隙間がなくなるほどギツギツになってしまい、分げつをとめなければならなくなります。そこで中干しします。水を切ると、分げつは止まります。
 しかし、そもそも植えすぎなのではないかと思います。
 苗は、分げつで増えるので、1株で2〜3本植えるだけで十分のはずです。多めに植えるのは、病気、害虫などで枯れて、欠株になることを心配してのことのようです。
 最近、県の農林振興センターでも、あまり密植する必要はなく、尺角植えで十分と指導しているようです。密植してもしなくても、単位面積あたりの収量は変わらないといいます。面積あたりの肥料の量、受光量は、同じだからです。行政職員の話では、そうは言っても、尺角植えだと、坪あたり40株程度になり、植えた直後は、スカスカ状態で、なんとも頼りなく見え、農家はふみきれないようです。
 イネの分げつ抑制が必要な植え方をしている限り、中干しの開始時期を遅らせることは、なかなか難しいかもしれませんが、田んぼごとに、地盤も、植え方も、品種も、植える時期も違うので、個別調整ができるのではないかと思います。
 中干しで、わざと地盤にひび割れを発生させて、地中に酸素を入れるという人もいますが、それはやりすぎという人もいます。昔は、中耕作業をしましたが、いまはしていません。昔からある八反ころがしは、中耕をかねた除草機です。 
 教育ファームや市民参加型の体験田んぼで、人海戦術が期待できるところなら、1〜2本植え、尺角植え、5、6、7月は、水深5センチ以上確保、おかめちゃん除草、中干ししない、という方法が、現在のところベストではないでしょうか。
カエルが減った理由
 中干し対策生き物救出活動を、数年続けてみて、カエルが減った理由が分かってきました。
 今年は、田んぼに水を入れたのが、5月13日、翌14日に代かきをしました。生き物救出活動をしたのは、代かきから52日目。畦や田の中に成体になったニホンアマガエルが、たくさんいましたが、トウキョウダルマガエルの成体は、まったくみられませんでした。田んぼに隣接している草地には、大きな個体は、何匹もいましたが、今年生まれたものは、いません。わずかに残された田の水の中に、脚の生えていないトウキョウダルマガエルのオタマジャクシがたくさんいて、脚の生えたオタマジャクシは少しいました。
 代かき後、52日では、ニホンアマガエルは成体になれても、トウキョウダルマガエルは、成体になれないのです。トウキョウダルマガエルは、産卵から成体になるまで、45日かかると聞きましたが、実際には、52日でもだめでした。いつ産卵するかによるのでしょうが、現場では、60日くらい田の水を切らさないようにしないと、トウキョウダルマガエルは、育たないのではないかと思います。
 今、トウキョウダルマガエルが、各地で減少している理由のひとつは、中干し開始時期の早すぎ、だと思います。
 除草剤や米ぬか散布の害がなくなってから産卵があり、オタマジャクシになって、成体になるまで、60日くらい水を切らさないと考えると、仮に5月10日に代かきをしたとして、除草剤や米ぬかの害が10日続くとすれば、中干し開始時期は、7月20日です。
 除草剤も米ぬかも使わなければ、7月10日くらいまで中干しを延期する必要があるのではないかと思います。
中干し対策生き物救出
 田んぼの学校・平方(教育ファーム)の田んぼは、7月1日から中干しに入りました。地域全体の田んぼの水は、古利根川からポンプアップされ、それぞれの田んぼに給水されています。中干し時期は、地域の農家が話し合いで決めます。今年は、6月27日の会合で7月1日から実施と決まったそうです。中干しに入ると揚水ポンプがとまってしまうので、用水路に水がきません。田んぼの水がなくなると困るのが、オタマジャクシや魚です。7月5日、田んぼの水は、ほとんどなくなりました。かろうじて比較的地盤が低い場所や、人の足跡などに水が残っているだけです。網を入れると泥と一緒に、トウキョウダルマガエルのオタマジャクシやコイ、タモロコ、ミズカマキリの幼虫などが、大量にすくえました。これらの生き物は、明日になると、すべて死んでしまいます。近所の子どもたちと救出活動をしました。あぜの脇においてある、プラスチックのトロ箱6個に水を張って、救出した生き物を入れていきます。子どもたちは、前日も半日がかりで、泥だらけになりながら、救出したようです。この日もスタッフといっしょに、救出活動を続けてくれました。救出活動は、昨年も行い、トロ箱からトウキョウダルマガエルの成体がたくさん巣立っていきました。魚は、もとの古利根川に戻します。
おかめちゃん除草
 除草剤を使わない農家に、おかめちゃん除草法をすすめようと、7月4日、オリザネットの農村エコアップ協力隊が、栃木県茂木町の有機農家の田んぼで、初期除草を手伝いました。棚田4枚、合計2反の田んぼがあり、一番上の1枚は、常時たん水、ほかは代かき後のたん水です。常時たん水の田んぼは、ぬかるんで表面はトロトロ状態。一見すると草ははえていません。しかし、おかめちゃんを使うと、根と葉が2〜3センチのコナギが次々に水面に浮いてきました。冬期たん水しているので、水底はトロトロでしたが、コナギはしっかり芽生えていました。トロトロ層といっても、草の種を埋没させるほどのものはできていなかったのかもしれません。イトミミズを調べると、いることはいるという程度で、越谷平方のオリザネットの田んぼ(冬期乾田)にくらべると、生息数はきわめて少なく、直径25センチの丸いふるいの中に10匹程度でした。越谷平方の田んぼは、水底でゆらゆらしているイトミミズが見えるし、穴も確認できますが、この田んぼでは、両方とも見られません。イトミミズが、トロトロ層を作ったとは、到底思えない状態です。昨冬から水を張りはじめたばかりというので、イトミミズが育っていないのかもしれませんが、それより、おかめちゃんを使ったほうが効果的です。冬期乾田のほかの田んぼでは、水底にコナギやオモダカなどの芽生えがたくさん見えましたが、おかめちゃんは、それらを浮かせることができました。おかめちゃんが通った後は、大量の草が浮いていました。
田んぼの生き物博士研修会
 オリザネットの田んぼで、7月1日に行われた埼玉県生態系保護協会春日部支部主催の、田んぼの生き物博士研修会に協力しました。研修会は、今回で3回目。水生生物と田んぼの野草(雑草)を現地で採取して特長や生態などを学びました。イネとタイヌビエ、オモダカとクワイの違いや、イネドロオイムシ、イネツトムシの被害状況、ハイイロゲンゴロウの成虫、幼虫、子どもを背負ったキクヅキコモリグモ、まだ小さいミズカマキリ、羽化直後のアキアカネなどが確認されました。6月10日の第2回研修会で見られたカブトエビ、ホウネンエビは、すでに姿を消していました。
農地水環境保全向上対策
 6月28日、埼玉県鴻巣市の活動組織が行った生き物調べを支援しました。
キヤッセ羽生の生き物調べ
 6月27日、埼玉県羽生市のキヤッセ羽生で行われた、田んぼの生き物調べイベントに協力しました。
さいたま市の親子生き物調べ
 6月27日、さいたま市内で行われた子育てグループの、田んぼの生き物調べを支援しました。
東京葛飾区小学校の生き物調べ
 6月25日、埼玉県羽生市のキヤッセ羽生近くの田んぼで行われた、東京都葛飾区立小学校の農業体験活動の生き物調べを支援しました。
おかめちゃん除草
 オリザネットが、10アールの田んぼで、市民参加の田んぼの学校を始めて、今年で9年目。生き物の生息のため、除草剤を使わないので、はじめはヒエやコナギ、ホタルイ、マツバイなどの除草に追われました。そのうち、15センチ以上の深水にすれば、ヒエが抑えられることを体験しましたが、そのほかの草は、だめでした。八反転がしを使うようになって、いくぶん除草回数が減りましたが、その後、田こすり道具の「おかめ」の改良型「おかめちゃん」を使って、田植後、2回除草すれば、田の草は、ほぼ抑えられるようになりました。
 おかめちゃんは、爪の付いたデッキブラシのようなもの。古くからある道具で、「今は除草剤を使っているが、昔は、よく田こすりをした。八反転がしより、除草効果はあるように思う。」という農家もあります。
おかめちゃん除草のポイント
@代かき後、10日から2週間以内に、5センチ以上の水深を保って、田の底を「おかめちゃん」でこする。初期除草。
Aコナギ、ホタルイなどを根ごと、水面に浮かせる。
Bコナギなどの根の長さより十分な水深を保てれば、そのまま浮かせておく。
C田の草は、水草なので、水に浮かせたままでは、すぐに枯死しないが、成長しなくなる。
Dオモダカやクログワイなど、根塊や根茎があるものは、いったん浮いても沈んでしまうことがあるので、集めてあぜに上げる。風で吹き寄せられるので集めやすい。
E条間、株間、たてよこ、よくこするのがコツ。
Fそのため尺角植えが基本。たてよこ30センチ植え。田植え機の改造が必要。手植えなら問題ない。
G初期除草後、2週間から3週間以内に、「おかめちゃん」で2回目の除草。
H初期除草でこすりそこなったところに、大きくなった草が残っている場合がある。「おかめちゃん」で根ごとはがして土の中に埋め込んでしまう。
I昨年は、8月になってクサネムが生えてきたので、手で取ったが、たいしたことではなかった。
 田の草取りは、これでおしまい。
 チェーン除草も、田こすりと原理は同じ。面積が広い場合は、チェーン除草が良いと思います。
米ぬか除草
 6月22日、23日、栃木県と埼玉県の、米ぬか除草の現場を見ました。
 栃木の現場は、田んぼにオタマジャクシがいて、ヤゴの抜け殻が見られました。同時に、コナギもよく育っていました。米ぬかの量は、反あたり60キロ程度、一般的な量の半分で、散布後「においはしたけれど、それほどでもなかった」とのことです。米ぬかの散布量が少なく、除草効果が小さかったため、卵で越冬したトンボが、米ぬかが発する酸の影響を受けずにすんで、水中が過度な酸欠状態にもならず、うまく育ったようです。農家は、今後、除草機を何度か使う予定とのことです。
 埼玉の例では、一見して、草は見当たらず、においもしません。米ぬか散布から一月以上たっていて、その間、すでに1回、全面的な草の手取り作業を終えています。それでも田んぼの真ん中のほうは、草が取りきれず、今年はあきらめたと、農家が話していました。
 同じ田んぼに、私たちは、何度も通って経緯を見ていますが、初めのころは、田んぼ全体がどぶ臭く、生き物もチョウバエやミズアブの幼虫など下水の生き物ばかりで、ニホンアマガエルが畦から水に飛び込めずに、じっとたたずんでいたのが印象的でした。ここでは、反あたり120キロの米ぬかをまいています。農家は「米ぬかまいて生き物がいるようでは、雑草にはきかない。」といっています。それでも、米ぬかの除草効果は薄く、すでに全面的な手取り作業を1回しましたが、今後、さらに2回、3回と繰り返す予定で、来年は無農薬栽培をやめようと思うと言っていました。すでににおいもしなくなっている田んぼに、コガムシの幼虫がたくさんいましたが、ヤゴの抜け殻、オタマジャクシなどはみあたりません。米ぬかの害が薄くなってから、コガムシが飛来して産卵し、幼虫が成育したのだと思います。
 同じ地区内の、ほかの米ぬか除草田んぼには、ニホンアマガエルのオタマジャクシがたくさんいました。この田んぼでも、米ぬか散布直後は、水が赤くにごり、生き物の姿は見られませんでしたが、米ぬかの害がなくなってから産卵したものが育ってきているのだろうと思います。すでに、田んぼ内に米ぬかの残滓はみあたりませんでした。
 米ぬか除草は、除草剤を使わない方法のひとつとして、各地で行われていますが、水管理や散布量、散布のタイミング、その地域の水田野草の種類などによって、きく、きかないの差が大きく出てしまうようです。
 また、米ぬかが発する酸や水中の酸素欠乏は、生き物の生育に好ましいものではありません。米ぬか除草が生き物を増やすというのは、米ぬかの害がなくなってからの現象です。早期たん水、冬期たん水などを行って、生き物の越冬や春、夏にかけての生き物の産卵、生息などを期待する場合は、別の方法を考えたほうがよいと思います。魚道設置も同じです。
農村エコアップ現場確認
 農と自然を大切にしようと、栃木県市貝町と茂木町の農家と協力して作ったいきものだまりのその後の状況を確認しました。確認した2箇所のいきものだまりでは、アカガエル類の繁殖や、イトトンボ類の飛翔が見られ、農村の生物多様性の向上に期待がもてました。
有機農家の生き物調べ事前確認
 6月22日、栃木県市貝町の有機農家が行う生き物調べ活動の事前現場確認に立ち会いました。昨年、はじめて農家単独で、消費者や子どもたちと田んぼの生き物調べを行い、農と自然とのふれあい活動を行ったところです。今年も、近ぢか、同様の活動を行いたいとのことでしたので、農家と一緒に、現場の生き物状況を確認しました。生き物への関心も高く、日ごろの勉強にも熱心にとりくんでいるようですが、まだ不十分なところがあるようで、実施日直前に、生き物状況を把握しておくと、当日の運営もスムースに運べると思います。
農地水環境保全向上対策・生き物調べ支援
 平成21年度の農地水環境保全向上対策が始まり、6月21日、栃木県小山市の活動組織が行った地域の生き物調べを支援しました。
田んぼの学校平方(教育ファーム)
 6月20日、田んぼの生き物観察と2回目の除草作業をしました。
有機農家の研修
 栃木県茂木町の有機農家のグループと、6月19日、田んぼの生き物と雑草(野草)の研修をしました。
市民団体の田んぼの生き物調べ協力
 埼玉県さいたま市で市民による米づくりをしている市民団体と、6月17日、生き物調べの研修会を行いました。参加人数が100人をこえるそうなので、大人数でもできる拠点方式による生き物調べの方法を現場で研修しました。田んぼの生き物調べは、生き物を知らないとできないのですが、どれだけ知っておく必要があるかは、生き物調べの目的によって異なりますし、大人数の参加者に等しく対応できることも大切です。みなさん大変熱心で、メモを取ったり、質問されたりしていました。
教育ファーム協力
 6月16日、埼玉県さいたま市内の教育ファームの田んぼの生き物調べに協力しました。小学6年生170人が、田んぼの草取り等の農作業とともに生き物調査をしました。大人数、短時間での活動でしたが、オリザネットの拠点方式にて、うまくできました。
平方自然観察林の草刈り作業
 越谷市平方にある雑木林、平方自然観察林の入り口付近が草ぼうぼうになったので、6月14日、清掃と草刈作業をしました。バッタ類の生息が期待される草地エリアは、セイタカアワダチソウとクズに占領されてしまいましたので、ここも刈りました。まだヤマグワの実が残っていて、赤い実は、すっぱく、甘みはありませんが、それはそれで、いい味でした。
田んぼの学校平方(教育ファーム)
 5月30日に、おかめちゃんで初期除草をしましたので、6月13日現在、新規発芽はなさそうですが、初期除草でもれた畦際で、大きくなったコナギが見られます。越谷市特産のクワイは、水の上に葉がでてきました。畦の一部に植えたサトイモも一部、芽がでています。水深を8〜10センチ、常時確保できるように水管理していますので、水生生物も順調に育っています。ヒエもでていません。
越谷市環境推進市民会議総会
 越谷市中央市民会館で、6月13日、越谷市環境推進市民会議総会が行われ、21年度事業計画などが決まりました。総会後に行われた理事会で、オリザネットの斉藤代表が、会長に選出されました。
田んぼの生き物調べ協力
 6月13日、さいたま市内で行われた田んぼの生き物調べに協力しました。親子あわせて100人近くの参加があり、田の草とりと生き物調べに分かれて、交互に行いました。
田んぼの水路にコケムシ
 栃木県小山市の農家から連絡があり、6月10日、現地に行ってみると、農業用水が流れる水路に、不思議なものが大量に付着していました。水路側面と底にびっしりあって、長さは数百m。正体はコケムシ。内部にガスがたまると水面に浮いてくるオオマリコケムシと違って、付着したままのようです。
田んぼの生き物調べ
 地元の農業、農産物のPRをかねて、田んぼの恵みを消費者に知ってもらう「田んぼの生き物調べ」が、6月27日、羽生市農政課とキヤッセ羽生主催、オリザネット協力で、埼玉県羽生市三田ケ谷のキヤッセ羽生と付近の田んぼで開催されます。
田んぼの生き物研修会
 オリザネットの教育ファームの田んぼで、6月10日、埼玉県生態系保護協会春日部支部の第2回田んぼの生き物博士研修会が、18名の参加で行われました。水入れから25日たって、田んぼの水生生物は、そろそろ終盤です。カブトエビ、ホウネンエビは、十分大きくなっていて、まもなく産卵して姿を消すでしょう。コガムシの幼虫も、最大の大きさになっています。すでに畦にもぐってサナギになっているものもいる時期です。コモリグモ類、ヒル類、ハネカクシ類、ゾウムシ類、アメンボ類、カエル類、カイエビ類、ユスリカ類、イトトンボ類、ゲンゴロウ類、ガムシ類、そして今期田んぼで生まれたドジョウも確認され、良い研修になったと思います。最後に、皆さんで、おかめちゃんを使った田こすり体験をしてもらいました。
教育ファーム協力
 6月9日、埼玉県さいたま市内の教育ファームの活動に協力し、畑作と林のかかわりについて、小学6年生30人の授業を支援しました。この日の教育ファームは、畑の堆肥まき、草とり、土寄せなどの農作業と、畑に隣接する雑木林の役割りの学習です。2グループに別れ、1時間ずつ、畑と林をいったりきたりしました。畑で使う堆肥の原料になる落ち葉が、林の中に山積みされていたので、その近くに子どもたちに集まってもらい、常緑樹や落葉樹、高木、低木、人と林のかかわりなどの話をしたあと、落ち葉を分解する土壌生物の観察をしました。数人単位で、落ち葉の下のほうを採取して、ふるいにかけ、ダニ、ムカデ、線虫、ミミズ、トビムシ、ヨコエビ、ワラジムシ、ハネカクシなど、落ち葉を分解する生物、その生物を捕食する生物を見て、樹木・落ち葉・生物・分解・堆肥・畑・作物・食という、つながりを体験してもらいました。各自、バインダーと筆記用具、林の簡単なイラストを書いた用紙を配り、確認した生き物や話の内容などを記入、記録してもらいました。
環境貢献農業小貫実践塾
 6月7日の実践塾は、生物多様性を重視した水田除草がテーマ。無農薬除草は、米ぬか散布、アイガモ農法、不耕起冬期たん水など、さまざまな方法が提案、実行されています。無農薬なので、どの方法でも人間には安全かもしれませんが、生物多様性から見ると、それぞれ一長一短があります。この日の実践塾は、田こすりによる除草法の実習です。はじめに、水田雑草の種類、発芽・萌芽のしかた、繁殖方法、越冬方法などを、2時間講義し、オリザネット製田こすり機(おかめちゃん)と市販の八反転がしを使って、発芽・萌芽初期の水田雑草を除去しました。水深10センチ程度の水面に、葉、根とも2〜3センチのコナギ、塊茎から芽の出ているオモダカなどが大量に浮き上がりました。ここ数年来の経験では、初期除草と、2回目の除草作業を、しっかりやっておけば、水田除草は十分のようです。
教育ファーム説明会
 農林水産省の教育ファーム助成事業の関東ブロック(茨城・栃木・群馬・埼玉)説明会が、6月5日、さいたま市でありました。参加団体の活動紹介を聞くと、各団体とも、単なる農業体験から、教育的活動を伴う教育ファームへの進展に努力している様子が分かりました。田植をして楽しかった、稲刈りをはじめて体験した、という体験活動は、農業を身近に感じてもらうには、とても重要ですが、それだけでは教育ファームとはいいません。教育ファームは、「何らかの教育的配慮がなされる活動を伴う農園」をいいます。農林水産省の教育ファーム助成事業は、食育推進基本計画に基づいていますが、教育ファームが担う教育活動は、食育ばかりでなく、環境教育、総合的学習、青少年育成、さらに新規就農者教育など、多岐にわたります。お米をつくる、野菜をつくるという農作業自体は同じでも、何を期待するかによって、説明内容や手順などが異なります。場合によっては、補助教材も必要です。何らかの教育的目標を達成するために、集団で農作業体験を行う教育ファームは、実に大きな可能性を持っているという観点から、教育ファームを発展させていくことが大切であると考えています。
越谷市内中学校の総合的学習で田んぼの多面的機能についての授業
 6月3日、越谷市内中学校の1年生約300人に、「知っておきたい田んぼの役割り」と題して生物多様性保全機能を中心とした田んぼの多面的機能に関するお話をしました。例年、田植えと稲刈りだけやっていたそうですが、体験で終わってしまうので、事前に田んぼの役割についての理解を深めさせた上で田植体験させたいとの依頼でした。
東京新聞「生物多様性」
 5月22日は国際生物多様性の日 田んぼのいのちとわたしたち 里山 田んぼといきもの という記事が、5月19日の東京新聞に掲載されました。見開き2ページの大判カラーです。オリザネットのコメントなどで構成されています。田んぼの生き物の楽しいイラストもあります。
教育ファーム(田んぼの学校)生き物調べと初期除草
 午前中、ときどき小雨がパラつく天気だった5月30日、田植後1週間たった田んぼで、生き物調べと初期除草をしました。水深は13〜14センチあり、田んぼの水生生物にとって好条件でした。カブトエビ、ホウネンエビ、コガムシの幼虫、1センチ以下のどじょうなどが、文字通り、うじゃうじゃ。にごった泥水で、水中の様子は見えませんが、小網ですくうと、何かしらの生き物がはいります。水の表面にはミジンコ群の一部が見られます。30センチ間隔で植えた苗の間を、おかめちゃん13台で、田こすり。次々に白い根っこが生えたコナギやイヌホタルイなどが水面に浮かんできます。水深が深いので、田こすりに、もってこいです。オリザネットの田んぼでは、除草剤を使わない代わりに、おかめちゃんによる、初期除草を十分行います。6月中旬に、八反転がしで除草すれば、それで草取りはおしまい。昼前に雨も上がり大人17人、子ども16人で、田んぼの生き物に親しみました。
農地水環境保全向上対策・栃木
 栃木県農地水環境保全向上対策推進協議会による、農地水環境保全向上対策に係る説明会が、小山市内61活動組織(市内の活動組織数で県内1)から200名以上の関係者を集め、5月25日、小山市文化センターで開催されました。事業3年目にあたる今年は、エコアップ活動への取組みが加わりました。栃木県は、事業初年度から、生き物調べを必須とし、昨年は、季節によってかわる生き物に、より深く目を向けてもらうよう、田んぼや水路などで、生き物調べを2回以上実施するようにしました。今年度は、生き物調べは1回以上、かわりにエコアップ活動を取り入れることになりました。協議会では、生き物調査を通して、「後世にも誇れる元気で豊かな農業農村」づくりを将来像に掲げ、「元気アップ・エコアップ」をコンセプトに、多様な生き物が生息できる元気な農村空間を創造しようという方向性を示しています。生き物調べだけを繰り返すのではなく、エコアップ活動を進め、人も生き物も、ともに栄える農業農村をめざす取組は、オリザネットの求めるところです。オリザネットも、この取組が成功するよう協力させていただきたいと思います。説明会は、このあと栃木県内各所で順次開催される予定です。
教育ファーム田植え
 5月24日、朝から小雨が降っていましたが、大人19人、子ども16人で、赤米、黒米、みどり米の苗を植えました。4月5日に育苗箱に40gでうす蒔きし、ブルーシートで、プール育苗しました。苗が立派にできたので、周りの農家にほめられました。水入れ翌日に代かきをし、代かきから6日目には、ホウネンエビ、カブトエビ、ドジョウの小さな姿が見られ、コガムシの舟が随所にありました。代かきから10日目にあたる24日は、手で水をすくうとホウネンエビが数匹入るほど増えていました。20センチ四方に30〜40匹ホウネンエビがいます。ほとんどのコガムシ舟は穴が開いて、すでに幼虫が脱出済みでした。いよいよ生き物だらけの田んぼの季節到来です。田植え時の水深は10センチ、もう少し浅いほうが田植はしやすいのですが、水生生物のことを考えて、水深は浅くしません。人の不便さより、水生生物の生息環境を重視しました。苗がしっかりできましたので、水没の心配もありません。次回は、初期除草と生き物調べです。
荒川河川敷の自然地管理活動
 川口っ子あらかわクラブによる、埼玉県川口市の荒川河川敷にある自然地の除草活動に協力しました。
田んぼ周りの生き物絵葉書
 農村の生き物を紹介した絵葉書を作りました。農業用水路の魚編、野の草花編、田んぼの生き物編。
夏期たん水
 関東平野部の主な麦作地は、そろそろ麦刈りの季節を迎えます。刈入れが終わったあとの、7月から9月にかけて、農家によっては、抑草と連作障害防止のため、畑に水を張ります。オリザネットは、2年前から、水張り麦畑の水生生物と野鳥の生息状況を調べています。これまでサギ類、シギ・チドリ類が多数確認されています。同時に小型のゲンゴロウ類やガムシ類の幼虫、成虫のほか、ウスバキトンボのヤゴが大量に見られています。河口付近や海の干潟が激減しているなかで、内陸の水張り農地がシギ・チドリ類の採餌地として有効なのではないかと考えています。
田んぼの生き物調べ
 オリザネットの協力で、生き物と田んぼの関係を学ぶ、埼玉県生態系保護協会春日部支部主催の田んぼの生き物博士養成講座が、5月13日から始まりました。農業と生き物との関係が分かるナチュラリストを養成します。
教育ファーム
 今年の田んぼの学校は、昨年に引き続いて、食育を重視した取組を行います。5月5日、開校式とあぜづくり、5月10日、あぜづくりと堆肥まきをしました。 
田んぼの生き物調べの指導者研修
 田んぼやその周辺の生き物の種類や数は、とても多く、全部把握することは、至難の業です。生き物調べには、目的や段階がありますので、ねらいをしぼった調べ方が大切だと思います。農作物への被害防止の観点から、害虫、益虫という調べ方をする場合や、食が作られる環境を理解しよう、してもらおうという場合、農薬を使わないで農作物を作ろうという場合などで、調べようとする対象は、ある程度、限られてきます。少しずつでも、現場で生き物調べを支援できる人を増やそうと、オリザネットでは、生き物調べ指導者研修を行っています。
 最近は、田んぼ周りの生き物図鑑は、さまざまなものが出版されていますので、独自に田んぼ周りの生き物に接している人が増えているのではないかと思います。
多くの人が田んぼ周りの生き物、ひいては農村の生き物に関心を持ってもらえるといいと思います。
 生き物を理解するには、現場で、実際の生き物に接することが何よりも大切だと思います。オリザネットは、自前の田んぼや、協力農家の田んぼや周辺環境を使わせてもらって、実地研修会をひんぱんに開いています。みなさんも、図鑑片手に、知り合いの農家の田んぼなどで、実際に生き物に触れてみてください。
農家向けの生き物調べ
 農家や農家グループ、消費者の皆さん、小学校にむけた田んぼの生き物調べの協力活動を実施しています。
環境貢献農業小貫実践塾
 栃木県茂木町の有機農家松井ファームを会場に、今年で4年目になる実践塾が、5月3日から始まりました。環境への取組は、環境負荷の低減と、良好な環境の維持および改善です。環境負荷の低減を追求してきた有機農業に生物多様性を加えた農業を進めています。
国際カエル年ポスター作成
 昨年は、国際カエル年でした。世界的に減少が心配されている両生類の危機を、多くの人に知ってもらおうと、国際自然保護連合(IUCN)と世界動物園水族館協会(WAZA)が提唱してキャンペーンを進めました。わが国でも、日本動物園水族館協会などが趣旨に賛同して、さまざまな活動を展開しました。オリザネットも、カエルを代表とする農村の生物や、それらの生物も育む農村環境の大切さを、多くの人に知ってもらおうと、普及啓発用のポスターを、昨年6月に作成しました。
農村エコアップ活動
 栃木県市貝町の有機農家とともに、たん水湿地を作りました。まず1月下旬に、バックフォーで、大枠を堀り、4月中旬、周辺整備をしました。5月上旬、現地調査をしたところ、ニホンアカガエルのオタマジャクシが泳いでいました。湿地の一部にクレソンが植えられ、すでに宅配野菜とともに出荷しているそうです。


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